「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」の後半部分には…?

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最近のキリシマンは、「SDGs」が気になって仕方がありません。
今日は、「2030アジェンダ」の後半部分について触れてみたいと思います。
「2030アジェンダ」の後半部分には、以前触れた「目標とすべき17のゴール」が書かれています。
この「目標とすべき17のゴール」は、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されています。

「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」の後半部分には…?

「目標とすべき17のゴール」は、原文では「Sustianable Developments Goals」であり、単語の頭文字を取って「SDGs」と呼ばれているのですね。

「2030アジェンダ」の後半には、2030年までの達成を目指すための具体的な行動目標が書かれています。
この行動目標こそが「SDGs」なのですね。

「目標とすべき17のゴール」につきましては、以前触れたとおりです。
↓ ↓ ↓
こちらをご参照ください…!

17のゴールは、グローバルな視点から、“最も重要かつ緊急を要する課題”でまとめられています。

例えば「ゴール1」は、「1.貧困をなくそう」です。
MDGs(2000年~2015年までの目標)の推進によって、世界の貧困層は減少が見られましたが、気候変動や経済格差の拡大などによって、現在も13億人が貧困の状態にあります。
さらに、2020年に起こった「新型コロナウィルス」のパンデミックに起因する貧困層の増加も危惧されています。

このような問題を解決するための具体的な行動指針として、「17のゴール」の各ゴールに細分化された「169のターゲット」が設けられています。
この「169のターゲット」についても以前触れたとおりです。
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こちらをご参照ください…!
(少し長いですのでご覚悟を…。)

さらに例えると、「ゴール1」の「1.貧困をなくそう」には、次のようなターゲットが設けられています。

1-1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困を終わらせる。

1-2 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、全ての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。

1-3 各国において、最低限の基準を含む適切な社会保障制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し、十分な保護を達成する。

(「ゴール1」には、上記の3つのターゲットを含めて7つのターゲットが設けられています。)

これは、貧困に対しての一例ですが、上記のようなターゲットが169あるってことですね。

相互につながる「ゴール」と「ターゲット」…!

上記の例を見ると、先進国が途上国に対して、開発や改善の支援をすればいいように見えてしまいますが、そうではありません。

私たちが住んでいる日本においても、経済格差の拡大に起因する“相対的貧困層”の増加問題となっています。

また、「ゴール8」にある「働きがいも経済成長も」や、「ゴール12」の「つくる責任 つかう責任」などは、先進国としての豊かさを享受してきた人々には、胸に突き刺さる課題ではないでしょうか?

「SDGs」は、それぞれの国や組織そして個人も、独自の優先課題に応じながら、対応できる明確な指針があることも特徴の一つです。

「2030アジェンダ」の前文に示されているように、それぞれの目標を「包摂的」「包括的」にとらえ、統合的に課題解決をすることが重要です。

「17のゴール」とそこから細分化された「169のターゲット」を密接につながったリンケージ(結合)としてとらえ、統合的に見つめ、考え、行動することが重要だってことですね。

そして、「SDGs」を達成するために本当に重要な、2030年のフィニッシュ地点に向けた一番のキーメッセージがここにあるのです。

「SDGs」が求めているものは、変革であり、かつ、経済・社会・環境が調和する世界です。
そのため、「17の目標がつながった密接不可分な関係であることが重要」なのですね。

例えば、「SDGs」を球体のような世界とイメージすると、それぞれのゴールとターゲットは重なり合って、マーブル模様のように混ざり合って、支え合って、そしてそれが調和している世界として存在しているって感覚でしょうか。

だからこそ、一つずつのゴールにフォーカスを絞るのではなく、総合的にとらえて取り組んでいくことが必要となるのです。

「SDGs」は、さまざまな要素がつながり合い、関係し合いながら成り立っているのですよ。

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