SDGsの17の「持続可能な開発目標」…「8.働きがいも経済成長も」

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SDGsの17の「持続可能な開発目標」の項目について、キリシマンが調べたことを書いていきます。
第8回は「8.働きがいも経済成長も」です。
世界的に女性や若者は、男性や成人に比べ失業しやすい状況です。
SDG8は、強制労働、人身売買、児童労働をなくし、すべての人に安全かつ生産的な雇用の機会を提供することを目指しています。

包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の安全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディンセント・ワーク)を促進する。

概ね世界人口の半数が、未だに1日2ドル以下相当の生活をしています。
あまりにも多くの地で、仕事を持つことは貧困からの脱出を保証するものではありません。

国民一人当たりの国内総生産の年間成長率は、2014年に1.3%上昇しました。
2010年(2.8%の上昇)と2000年(3.0%の上昇)に比べると、大きな減速になっています。

開発途上地域は、開発先進国に比べ、成長率は速かった。
2014年の平均成長率は、それぞれ3.1%と1.1%となっています。

2005年から2015年にかけての労働生産性は、開発途上国では上昇しましたが、開発先進国の価値は開発途上国の2倍以上であり、サハラ以南のアフリカや南アジアの価値のおよそ20倍となっていました。

2015年の世界の失業率は、6.1%でした。
2009年にピークであった6.6%からはダウンしていますが、これは開発先進国における失業率が低下したことによります。

失業が及ぼす影響は、それぞれの人口集団によって異なります。

世界的に、女性や若者は、男性や成人(25歳以上)に比べ失業しやすい状況にあります。
SDG8は、強制労働、人身売買、児童労働をなくし、すべての人に安全かつ生産的な雇用の機会を提供することを目指しています。

2015年ミレニアム開発目標報告は、グローバルな経済は緩やかな成長、不平等の拡大、混乱を合わせた新しい時代に入り、増大する労働力に見合うほどの雇用の拡大は速くなかったことを示していました。

人口対雇用の比率、すなわち雇用されている労働年齢人口は、1991年の62%から2015年の60%へと下がっています。
これは、2008年から2009年にかけてのグローバルな経済危機による経済の低迷が要因でした。

ILO(国際労働機関)によると、2015年の失業者数は、2億400万人に達しています。
これは、経済危機が始まる前よりも3,400万人多く、1991年に比べ、5,300万人も多い数となっています。

若者雇用計画

世界的に、若者の失業者は、7,100万人に達し、1億5,600万人が貧困の中で生活をしています。
若者の雇用がグローバルな問題であるばかりではなく、最大の政策課題でもあります。

ILOは、長年にわたりディーセント・ワーク(適正な労働)を推進してきました。

ILOの若者の雇用に関する活動には、若者支援、知識開発と周知、政策と技術的アドバイス、能力開発サービスなどが含まれています。

その他、雇用に取り組む一環として、事務総長はウェルネル・ファイマン(オーストリア)を2016年9月に若年者失業担当特命特使に任命しました。

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国連

(ChickenonlineによるPixabayからの画像)

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