SDGsの17の「持続可能な開発目標」…「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」

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SDGsの17の「持続可能な開発目標」の項目について、キリシマンが調べたことを書いていきます。
第9回は「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」です。
世界経済の構造は、省エネルギー集約型工業へと変わり、各国はエネルギー効率の高い政策を実施することになり、ほとんどの地域がGDPの炭素強度の削減を示すようになってきました。

強靭(レジリエント)なインフラ整備、包摂的かつ持続可能な都市及び人間居住を実現する。

運輸、灌漑、エネルギー、情報、コミュニケーション技術、こうしたインフラへの投資は、多くの国で持続可能な開発を達成し、コミュニティーのエンパワーメント(権限付与)を図るためには極めて重要なことです。

製造業は経済開発、雇用、社会の安定の基礎となります。

2015年、先進地域のGDPの点から見た製造業付加価値は、13%と推定されました。
過去10年間において、主に先進地域におけるサービスの役割が増えたことによる低下と見られています。

それとは対照的に、GDPにおける製造業付加価値の割合は、途上地域においては比較的停滞気味の状況でした。
2005年の19%から2015年の21%とわずかな増加にとどまっています。

SDG9は、金融、テクノロジー、技術の支援、研究、情報通信技術へのアクセス増大によって達成されます。

工業開発

世界経済の構造は、省エネルギー集約型へと変わり、各国はエネルギー効率の高い政策を実施するようになったことから、ほとんどすべての地域がGDPの炭素強度の削減を示すようになりました。

付加価値のユニット当たりのグローバルな二酸化炭素の放出は、1990年と2013年との間に着実に減少を示しました。およそ30%の減少です。

インフラと経済開発は、情報通信技術にかかっています。
携帯電話は世界中で急速に広がり、以前は接続できなかったような地帯でも情報社会に参加するようになりました。

2015年までに、モバイル・ブロードバンド・ネットワークによってカバーされる地帯に住む人口の割合は、世界的には69%でした。
農村地帯では、そのシェアは29%でした。

国連工業開発機関

工業のグローバル化は、開発途上国と経済移行国にこれまでなかったような工業上のチャレンジと機会をもたらしました。

国連工業開発機関(United Nations Industrial Development Organization :UNIDO)は、2013年の第15回UNIDO総会で採択された「リマ宣言」に述べられているように、世界中で共有された繁栄と環境維持を達成するために包摂的かつ持続可能な工業開発(ISID)を促進、加速させることが求められています。

ISIDのコンセプトがSDG9に含まれており、次のことを意味しています。

◎各国がそれぞれの経済において、より高いレベルの工業化を達成し、工業製品やサービスに関する市場のグローバル化の恩恵を受ける。

◎誰一人として、工業成長の恩恵から取り残されることなく、繁栄はあらゆる国の男女、老若、農村・都市居住等、すべての人に共有される。

◎より広範な経済的、社会的成長を環境的に持続可能な枠組みの中で支援する。

UNIDOは、開発途上国と経済移行国がより高いレベルのISIDを達成できるように支援するため、三つの計画的活動分野に力を入れています。
“共有された繁栄をつくること”、“経済競争力をつけること”、“環境を守ること”の三つのことです。

それぞれの活動分野は、UNIDOの四つの可能にする機能を通して、多くの個々のプログラムをのせています。
すなわち、技術協力、分析及び研究機能、標準と質に関連した活動、そして知識の移転、ネットワーキング、工業協力のためのパートナーシップのことです。

また、工業政策アドバイス、研究と統計、パートナーシップの動員と南南協力、ジェンダー平等と女性のエンパワーメント(権限の付加)、そして、広範にわたる地域プログラムなど、限られた件数の、分野横断的なプログラムを実施します。

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国連
(ChickenonlineによるPixabayからの画像)

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