SDGsの17の「持続可能な開発目標」…「10.人や国の不平等をなくそう」

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SDGsの17の「持続可能な開発目標」の項目について、キリシマンが調べたことを書いていきます。
第10回は「10.人や国の不平等をなくそう」です。
SDG10は、所得の不平等の軽減を求めています。
同時に、性、年齢、障害、人種、階級、民族、宗教、機会に基づく不平等や、各国内及び国家間の撤廃を求めています。

各国内及び国家間の不平等を是正する。

SDG目標の一つは、すべての国の人口の最も貧しい40%の人々の所得の伸びを、その国の平均よりも早くすることです。

2007年から2012年までのデータをよると、このことは94か国中56か国で事実でした。
しかし、このことは必ずしも大きな繁栄を意味するものではありません。
これらの国のうち、9か国はマイナスの成長率を経験したからです。

貿易において、開発途上国や後発開発途上国(Least Developed Countries :LCDs)の優遇措置は、より以上の貿易の機会を作り出し、不平等解決に役立つかも知れません。

主な開発先進国は、すでに関税分類品目に対して、無税の市場アクセスを後発開発先進国に提供しています。

無税の恩恵を受けている後発開発途上国や開発地域の輸出のシェアは、2004年から2014年までに増加しました。
開発途上国に関しては79%で、後発開発途上国では84%でした。

SDG10は、所得の不平等の軽減を求めています。
同時に、性、年齢、障害、人種、階級、民族、宗教、機会に基づく不平等や、各国内及び国家間の撤廃を求めています。
また、安全かつ秩序だった、正規の移民を確保することも目指しています。

LDCs、LLDCs及びSIDS

後発開発途上国(LDCs)、内陸開発途上国(LLDCs)、小島嶼開発途上国(SIDS)は、持続可能な経済成長と開発に対して、最も厳しい制約に直面する国際社会の一部の国々を意味しています。

これらの国々は、重要な経済、環境、保健に関連した打撃にさらされているばかりではなく、そうした危険に耐え、対処するだけの能力を備えてはいません。
その結果、LDCsやLLDCs、SIDSは、打撃を受けた際に、その開発の成果が覆される可能性に直面します。

後発開発途上国は、低所得国で、最も厳しい構造上のハンディキャップを有します。
特に人的資本のストックが非常に低く、また生産も輸出ベースも狭い。
制度面での能力も低く、国家の開発政策を作成、実施、持続させる能力は損なわれ、また、国際的なレベルでの政策議論に参加することもできません。

内陸開発途上国と小島嶼開発途上国は、ともにその地理的条件による課題との関連で定義づけられています。
内陸開発途上国は、開発途上国で直接の海岸へのアクセスを持ちません。
これらの国々は、近隣諸国や沿岸諸国の貿易、運輸システムに依存することになります。
しかし、それらの国は自国と同じように不安定です。
そうした依存は、主要な消費市場から離れていることに相まって、輸送費やその他の貿易取引の費用を高いものにしてしまいます。
その結果、競争力のある製品や輸出ベースを構築し、グローバルなマーケットと競合し、強い投資と経済成長を持続させ、社会的持続可能性や環境維持を促進する能力が限定されてしまいます。

小島嶼開発途上国は、面積が小さく、陸塊の面から見ても、人口の面から見ても、またその双方の点から見ても小さい。
これらの国々もまた生物多様性の損失に大きくさらされ、また気候変動や自然災害の影響に不釣り合いなほどに耐えなければなりません。
生産物は限定され、輸出ベースは最も狭く、経済成長が不安定な国です。

LDCsやLLDCs及びSIDS特有の開発課題も認めて、国連は10年に1回、これらの国々に関する会議を開催しています。
会議では、これらの国々の開発を支援するコンパクトが採択されます。
こうした枠組みの中で新しいものが「LDCsのためのイスタンブール行動計画(2011-2020年)」、「LLDCsのためのウィーン行動計画(2014-2024年)」、「SIDSのためのSAMOAパスウェー(2014年)」です。

これらの10か年行動計画は、これらのグループの国々の目的を確立し、行動の優先度を明らかにします。
これらのほとんどは、目標や目的によって支援されます。

小さな島々

その生態学的な脆弱性、小さな面積、限られた資源、市場からの孤立のために、SIDSは、グローバル化の恩恵を受ける能力が限定され、また、そうしたことがこれらの国や地域の経済社会開発の大きな障害となっています。

SIDSの持続可能な開発に関するこれまでの会議の成果文書には、「バルバドス行動計画(1994年)」と「モーリシャス戦略(2005年)」があります。
「モーリシャス戦略」は、気候の変化と海面水位の上昇、自然災害と環境災害、廃棄物の管理、観光・生物多様性の資源、運輸と通信、グローバル化と貿易の自由、持続可能な生産と消費、能力の強化と持続可能な開発のための教育・保健・知識管理・政策決定のための情報などの問題が取り上げられました。

第3回小島嶼(SIDS)国際会議が、2014年9月にサモアのアピアで開催されました。
テーマは、「真正かつかつ永続的なパートナーシップを通じたSIDSにおける持続可能な開発」でした。
300件近くのパートナーシップが会議で発表されました。
会議で採択された「SIDS 加速された行動様式(SAMOA)Passway」は、SIDSのための優先分野を述べ、持続する開発目標を達成しようとするSIDSの努力に対する緊急行動と支援をするよう求められています。

※ 「キリシマンのブログ」は、「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。

 

国連

(ChickenonlineによるPixabayからの画像)

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