霧島市内には、たくさんの「特産品」があります。
それらの「特産品」について紹介します。
もしかすると、ほんの一部の「特産品」かも知れません。
海あり山あり川あり、また森に林に田や畑もたくさんあります。
なので、たくさんの「特産品」があるのでしょうね!
その中から、「黒酢」「焼酎」「関平鉱泉水」「工芸品」について取り上げますね!
黒酢
黒酢とは、壺づくりの純米黒酢のことであり、「壺酢」とも呼ばれています。
黒酢は、霧島市の特産品の優等生です。
この黒酢づくりは、江戸時代(約200年前)から今日まで、同じ製法を守って造られています。
この黒酢は、古くから伝わる「アマン壺」(鹿児島弁で酢のことをアマンと言います。)と呼ばれる薩摩焼きの壺の中で、蒸し米と麹、そして天然の湧き水だけを原料にして造られます。
だいたい一年から三年をかけてじっくりと発酵・熟成して「黒酢」ができあがります。
熟成の過程で、酢の色は深みのある琥珀色に変わり、さらにまろやかさとコクが加わります。
その色から「黒酢」と呼ばれるようになりました。
「アマン壺」は魔法の壺で、「アマン壺」に蒸し米と麹に天然の湧き水を入れて、天然の天候の中に置くだけで「黒酢」ができてしまうのです。
複雑な酢作りの過程が「アマン壺」によって、スムーズに行われるのですね。
「アマン壺」の中では、仕込みから発酵完了まで、乳酸菌、酵母、酢酸菌が絶妙なバランスで増減して、酢作りの三段階(糖化・アルコール発酵・酢酸発酵)の過程が緩やかなカーブを描くように重複し、自然に行われています。
このような複雑な発酵が行われるには、「アマン壺」の材質や大きさ、それに霧島の気候が欠かせないのです。
「黒酢」の製造過程
1.七分つきの米、麹、湧き水をアマン壺に仕込み、水面をくまなく麹で覆う。(麦を使う製法もあるそうです。)
2.麹が蓋になり、空気を遮断して、壺の中で発酵が進む。
3.麹が沈むと同時に酢酸発酵が進み、上に酢が浮いてくる。
4.さらに発酵が進み、黒酢ができあがります。
霧島市内の黒酢のメーカー
≪福山地区≫
・宇都醸造 有限会社
・坂本醸造 株式会社
・合資会社 伊達醸造
・株式会社 福山こめ酢
・福山酢醸造 株式会社
・有限会社 重久盛一酢醸造場
・福山黒酢 株式会社
・株式会社 黒酢の杜
≪隼人地区≫
・有限会社 長命ヘルシン酢醸造
・株式会社 ゴールド黒酢本舗
・朝日酢食品 株式会社
「地理的表示(GI)」に「壺づくり黒酢」が登録されました!
地理的表示(GI)保護制度は、地域で長年育まれた特別な生産方法によって、高い品質や評価を獲得している農林水産物・食品の名称を品質の基準とともに国に登録し、知的財産として保護するものです。
平成27年12月22日、「鹿児島の壺づくり黒酢」は、法定手続(学識経験者からの意見聴取など)を経て、地理的表示法に基づき生産地や品質などの基準とともに農林水産省から地理的表示に登録されました。
詳しくは、農林水産省ホームページをご覧ください。
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焼酎
2005年に雑誌社が企画した焼酎ランキングで、鹿児島からはベスト10に6銘柄が入りました。
そのうちの3銘柄は、霧島市に蔵元がある焼酎でした。
霧島市の醸造所は、小規模な工場もあり、希少な銘柄も数多くあります。
一つの市に7つの蔵元があるのは、鹿児島でも珍しいことです。
さて、焼酎には、酒税法上甲類と乙類(本格焼酎ともいいます。)があります。
甲類焼酎は、連続式蒸留機で蒸留した純度の高いアルコールを水で36度未満に薄めたものです。
蒸留を繰り返して行うため、原材料の風味はさほど感じられません。
酎ハイやサワーのベースとなります。
一方、乙類焼酎は、単式蒸留機で蒸留したアルコール分45度以下のものです。
「旧式焼酎」とも呼ばれ、古くから作られている焼酎です。
主原料となる芋、米、麦など素材の味を生かした焼酎で「本格焼酎」とも呼ばれています。
単式蒸留の場合、甲類焼酎に比べて蒸留の回数が少なく、アルコール分と一緒に二次もろみの原料になる芋、麦などの風味も同時に蒸留され、味わい深い焼酎になります。
鹿児島で製造されている焼酎は、大部分が「本格焼酎」です。
霧島市の焼酎メーカー
≪国分地区≫
・国分酒造 協業組合
・有限会社 中村酒造場
≪溝辺地区≫
・錦灘酒造 株式会社
≪牧園地区≫
・佐藤酒造 有限会社
≪霧島地区≫
・有限会社 萬膳酒造
・株式会社 霧島町蒸留所
≪隼人地区≫
・日当山醸造 株式会社
≪横川地区≫
・アットスター 株式会社(黄金酒造)
その他の特産品
農産物
きりしま茶、あいら新ごぼう、いちご、トマト、スイカ、里いも、にがうり、根深ネギ、その他の季節野菜などがあります。
畜産物
黒豚、黒牛、さつま地鶏などがあります。
加工品
ブルーベリージュース、ブルーベリージャム、豚みそ、あじぶし、ふくれ菓子などがあります。
水
霧島市営 関平鉱泉水販売所
・電話 : 0120-235-524
・営業時間 : 8時30分~17時00分(ただし、4月から9月の間は18時まで)
・定休日 : 第1・第3火曜日
工芸品
薩摩錫器、初鼓・鯛車・香箱(隼人町郷土玩具)、薩摩弓などがあります。
薩摩錫器
・国分の岩切美巧堂で製作しています。錫を原料とした工芸品です。
・1997年に鹿児島県伝統的工芸品に指定されています。
電話 : 0995-45-0177
鯛車・香箱
・隼人町に伝わる工芸品です。
・鹿児島神宮で販売しています。
電話 : 0995-42-0020